【放送大学】刑事法・読了
2018-01-22


東京の雪もだいぶ深まってまいりました。
部屋の中がくっそ寒い(失礼)。

昨晩、「刑事法('16)」を読み終わりました。
うーん、行政法の何分の一しか時間かからんかった(笑)。

「刑事法('16)」は、位置づけとしては「現代の犯罪と刑罰('09)(閉講)」の後継なんだと思っていましたが、後者に比べて「刑事法」の印刷教材は大変平易で読みやすい文章構成になっており、判例も多く、理解しやすくなっています。
内容的にもぐんと簡単になった感じ。
ですので法律を学ぶ意味合いではちょっと物足りなさが残るほどで、専門性の高い講義が無くなったのは若干残念ではあります。

後継とするなら、どちらかというと「市民社会と法('12)(閉講)」でしょう。
こちらは刑法だけではなく民事法、労働法など扱う法律が多岐に渡っており、そのうち第4〓6章が刑法です。
この4〓5章と同じ内容を、「刑事法」教材でも扱っています。

例えば、「刑事法('16)」第4章「正当防衛の限界」と、「市民社会と法('12)」第5章「正当防衛と緊急避難」は、ほぼ同じ内容(文章)となっています。
挙げられている判例も、いわゆる「騎士道事件」と呼ばれる1987(昭和62)年3月26日最高裁判決など、同じ判例を用いています。
今回何度もデジャブを感じるなかで、初めてテキスト(ほぼ)流用なんだと気付きました。
ただ、「市民社会と法」では緊急避難まで扱っており、ややボリュームダウンした感が否めない印象です。

「刑事法」は印刷教材と放送講義がほぼ同じ内容ですので、時間がなければテキストだけで終えられ、学びやすい講義かと思います。
特に刑法の入り口としてはよい教材ではないでしょうか。

望むならば、もう一歩学びを深めるために、今後「現代の犯罪と刑罰('09)」の後継となるような講義が現れてもいいかなと思いました。
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